OFF⊷SEASON

季節外れの風にのせて、

SLEEP WALK

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まどろみの海に船を浮かべて、空を見上げる。

薄くちぎれた雲のハシキレの向こうに、白い旅客機が、虫のように動いている。

うつらうつらと瞼を閉じる・・・。

  

蛍が舞う黒い森のような海の底をどこまでも歩いていた。

電気クラゲが宇宙の銀河のように浮かんでいるのだった。

 

 

ふと、目が覚めると、空が燃えるように朱色だった。

遠浅の夢の余韻に浸っていると、遠くからサイレン聞えてきた。

夏の終わりを告げるかのようだった。